RF Shannon: Rain On Dust (2019) - Bandcamp
keeledscales.bandcamp.com/albu
テキサスのオルタナティブフォーク(Alt. Folk)歌手、RF・シャノンの最新アルバム。またはサイケフォーク、フォークアンビエント等と言ってもよさそう。なんかもーヘンにやさしい唄とメロディにより負け犬のナマ温かい自己憐憫の世界みたいな気がしてやまず気持ちがとてもよい。
アーティストのBandcampページはこちら。
rfshannonmusic.bandcamp.com/

Aidan Baker, Coloccia, Mueller: See Through (2019) - Bandcamp
gizehrecords.bandcamp.com/albu
NYとベルリンをマタにかけて活躍中の才人ギタリスト/マルチプレイヤー、エイダン・ベイカー。まあこの人がスゴくって《才人》どころじゃないんスけど、アンビエントに関連するようなことは何でもヤッてきた実績あり。ミニマル、ドローン系、アンビエントフォーク、アンビエントメタル、等々々。しかもその多作ぶりが、また壮絶。
コレはそのわりと最近のアルバムで、コロッチアという人による女性ボーカル(しかし歌詞はないヴォカリーズ)をフィーチャーしているのが特色。けっこうドラマチックな構成であるところがいつもと違うやもだが、しかしイイっスね。

Melanie De Biasio: Lilies (2017) - Bandcamp
melaniedebiasio.bandcamp.com/a
ベルギーの女性ボーカリスト/フルーティストである、メラニー・ド・ビアシオ。その、もっかの最新アルバム。沈ウツでありながら軽妙でもあるような、何かふしぎで独特のタッチ。この声がすごくいい。
で、音楽のベースはジャズのようだが、しかしジャズそのものと言いきる気はしない。たとえるなら、ジュリー・クルーズやクリスタ・ベルのようなデヴィッド・リンチ関係の歌姫たち、そのあたりが感触としていちばん近いか。かつこの一貫して黒い黒いノワールなふんいきにより、ダークジャズの一種だと言ってもよさそう。

Chihei Hatakeyama: Void XIX (2019) - Bandcamp
chiheihatakeyama.bandcamp.com/
たぶん世界でも有数のドローン系アンビエント作者、チヘイ・ハタケヤマ様の最新盤。前にご紹介したものと同じだが、そのときひとつ情報を忘れていたので。
すなわち、〈このアルバムは「ツイン・ピークス」シーズン1&2からのインスピレーションによって制作された〉ものだそう。
いやァ、いまどきツイン・ピークスとかを気にしてるオレも変わり者だな〜と先日思うことがあったが、しかしけっして独りではないと分かって少し安心。

Chihei Hatakeyama: Void XIX (2019) - Bandcamp
chiheihatakeyama.bandcamp.com/
たぶん世界でも有数のドローン系アンビエント作者、チヘイ・ハタケヤマ様の最新盤。「ヴォイド」シリーズも第19作めになるってことなのか、いつもどおりなんスけどあらためて確認すれば、どろろォ〜んではありながら、重く暗い感じにならない、軽さと明るさがすばらしい。
また不眠的な症状に著効性を有し、じっさい聞いてるとオレはすぐ寝ちゃうんで、内容に関してはあまり語れない(!)。実に、《使える》音楽なのでございます。

Michael Northam: Bandcamp page
michaelnortham.bandcamp.com/
オレゴンのミニマル/ドローン系ミュージシャン、マイケル・ノーサム。または芸名《mnortham》。10年くらい前に1曲だけ聞いて、いいような印象を持ったんだが、それ以上の情報がなかった。
で、当時はダークアンビエントだろうと受けとめたんだけど、いま聞いたらドローン系インダストリアルじゃないかな、と。
別に峻別する規則はないんだが、ユーザが使える時空間を提供するのがアンビエントだとイーノ様が提唱しておられるんで、その意味で自分には違う風。クォリティは低くないとしても。

Grammy Award for Best New Age Album - Wikipedia (en)
en.wikipedia.org/wiki/Grammy_A
ネオクラのチェロ奏者デヴィッド・ダーリングに関係し、グラミー賞のニューエイジ部門てぇ存在を初めて知った。その歴代のウィナーらを見てみると、見知った名前は、エンヤ(約4回受賞)、ポール・ウィンター(約5〜6回)、そしてP.ガブリエル、マーク・アイシャム、P.メセニー、J.デジョネット、喜多郎……等々々。
われらのヒーローであるB.イーノやスティーヴ・ローチらも、ノミネートまではされてるんで、本格的アンビエントも対象になるらしい。がしかし受賞はしていない。
またそのいっぽう、エニグマ、ジム・ブリックマン、アディエマス(K.ジェンキンス)のようなニューエイジ界のフェーマスらも未受賞。まァ、適当なんスかね。

David Darling: Prayer For Compassion (2009) - Bandcamp
daviddarling.bandcamp.com/albu
米インディアナ生まれのチェリストで作曲家、デヴィッド・ダーリング。ネオクラ/ニューエイジ/アンビエント、そしてECMジャズといったジャンルで1980年代から活躍中。包み込むような温かみある響きが、印象的&心地よい。
で、フとこの人について調べていたら、ン何と2009年グラミー賞ニューエイジ部門受賞、という実績を初めて知った。その対象となったアルバムが、コレ。このBCページにもチラッとだけ、受賞したっスと書かれてある。

The Caretaker: Everywhere, an empty bliss (2019) - Bandcamp
thecaretaker.bandcamp.com/albu
〈記憶力不足の美点は、同じことを初めてのように何度も娯しめること〉 by F.ニーチェ。てェなことばがケアテイカーのBandcampページには掲げられているんだが、いったい何を伝えようとしているのか貴公らは。どっちもさァ。
さて本名ジム・カービィという人が、もう10数年、ケアテイカーという名ではSP盤っぽいポピュラー音楽らのカット&ペースト、またの芸名レイランド・カービィとしては即興めいたソロピアノで、音楽を発表し続けている。
いずれもアンビエントの一種かとユルく考えられるが、そのいずれもまァ遠く喪われた過去、実現しなかった希望や願望、心をしめつける強い悔恨、みたいのが表現されているかのようで、まさにもう《21世紀はウツの時代》というオレが考えたテーゼの音楽的傍証なのかョと。ったくねェ、分かるから困っちゃうんだが。

Nils Frahm | A Winged Victory for the Sullen | BBC Proms (2015) - YouTube
youtu.be/e1mHyj3lubQ
アンビエント系ネオクラのニルス・フラーム、同じくダスティン・オハロラン率いるウイングド・ヴィクトリーうんぬん、BBCの何かの番組で華やかに揃い踏み。彼らと併せてマックス・リヒターあたり、まさかこんなにメジャーになるなんて想像も……。
まあそんなことはいいけど、映像の中盤あたり、フラームだと思うが、JUNO-60などというネオクラらしくない機材を並べているのが目を引いた。シンセくさい音しか出ないはずだが、でもその時代のローランドだけに意外とよいのかも。

Cryo Chamber Collaboration: Shub​-​Niggurath (2018)
cryochamber.bandcamp.com/album
クリオ・チェンバー・コラボレーションは、クリオレーベルの主宰者アトリウム・カルチェリとその仲間たちによる大所帯のユニット。仲魔の連中がネット経由で提供した音素材いろいろを、アトリウムがまとめるような感じみたい。
で、この大合作ユニットによる邪神礼賛(?)アルバムシリーズが、2014年の「クトゥルゥー」から、15年「アザトース」、16年「ニャラルホテプ」、17年「ヨグ=ソトース」と、年1回の恒例行事としてリリースされており、この18年の「シュブ=ニグラス」が最新作。
このシリーズは全楽曲が60〜80分の長尺で、CDとして数えると、1枚ものは最初のクトゥルゥーだけ、以後アザトースが2枚組、ニャラルホテプが3枚組──と推移したから、その次は4枚組かとも危惧されたが、しかしそうはならず、ヨグ=ソトース以降2枚組に落ちついているのは朗報かっ?

Cryo Chamber, Cinematic Dark Ambient label - Bandcamp
cryochamber.bandcamp.com/
いまではもうダークアンビエント界の大物と言えるアトリウム・カルチェリ(Atrium Carceri)、本名サイモン・ヒース。そして彼が主宰するレーベル、クリオ・チェンバー。
アトリウムの人のことを、冗談半分にアニオタだと告発している日本語のサイトがあった気がするが、じっさい初期の作品の中で日本のアニメのせりふをタレ流していた。会話内容から調べてみたら、攻殻機動隊のTVシリーズのどれかであったもよう。萌え萌え系とは違うんで、そんなには恥ずかしくない感じだ。……ちぇっ。

Hildur Guðnadóttir: Saman (2014)
hildurgudnadottir.bandcamp.com
ネオクラ/アンビエント/ニューエイジ音楽みたいな世界に、3人の美人チェリストあり。順不同でゾーエ・キーティング、ジュリア・ケント、そしてこの……。
この、ヒルドゥール・グドナドッティル。アイスランド出身。いやアイス語ってマジ読めねェっスね。で、顔のことはともかく。
デビューアルバムの名作“Mount A”(2006)から聞いてるんで少々長いつきあいになってるけど、まあいつも変わらないみたいなもんで。ヒルちゃん独りが多重録音でチェロ、ヴィオラ、たまにボーカルなどを、うっそうと織り上げていくような作り方が変わらない、そして独特のダウンな感じ、コケとかツタとかに覆われた薄暗い心の森林をさまよってるみたいな感じ……が、変わらない。

Gailes: Seventeen Words (2017)
irisarri.bandcamp.com/album/se
ラファエル・A・イリサーリのBCページから、ナゾめいたアンビエント2人組ユニットの現状では唯一のアルバム。ドローン感覚をベースとし、追ってメロディックに盛り上げていく4曲・約30分。わりと世間で評価が高く、オレもいいと思うっス。
さてこのガイレスについて、実のところはラファさんと、また別の少々名高いアーティスト“Benoît Pioulard(ブノワ・ピウラール)”のコンビなんだという説が出廻っている。だがしかし、BCページ上の説明には、ぜんぜん違うミュージシャンの名前が出ている。どーなってんの?
──委細は知るよしもないんだが、出音からするとラファさんの疑いは濃い。独特のユーウツな感じ、そしてストリングス系の重い響き、などからして。

Rafael Anton Irisarri: The Shameless Years (2017)
irisarri.bandcamp.com/album/th
在NYのアンビエント・クリエイターである、ラファエル・アントン・イリサーリ(IDM用の別名は“The Sight Below”)。いままで、彼の作品に失望させられた経験はない。さっきご紹介の“Air Texture”シリーズに入ってたので思い出して、ひさびさこのアルバムを聞き返してみた
したら、すっかり内容を忘れていたが、重い重いストリングス系の音が積み重なって憂愁の油絵をベットリと描くようなシロモノで、アンビエントというには少々エモーショナルすぎ、また力みがありすぎるきらいもなくはなし。聞いてリラックスはできない。
しかし、いいな。

VA: Airport Symphony (2007)
room40.bandcamp.com/album/airp
FenneszやTim Heckerが参加してるので聞いてみた。《エアポート》といったらアンビエントの絶対的原点であるアノ盤を想起させるけど、しかし実はあまり関係がない、ドローン、グリッチ、インダス系のオムニバス。
このアルバムのチン妙な特徴は、聞こえないような音が多いということ。いや冗談は言ってなくて、メーターを見ると超高音・超低音あたりで大きく振れており、しかし耳にはほとんど聞こえない、みたいなパートが多いのだ。
気持ちわりぃな……。ただし空港をテーマにしたアルバムだから、ジェット機内やその周囲のノイズを意識してる、もしくはそのまま使ってるのかも、といった理解がありえなくはない、がしかし。

VA: Air Texture Volume VI (2018)
airtexture.bandcamp.com/album/
アンビエント、IDM、エレクトロニカみたいな志向のオムニバス、“エア・テクスチャー”シリーズ。2011年から年に1コ出続けていて、現在はこのVIが最新。各イシューがCD2枚分の音源を収録。
第I集の前半はオレの好きなDvdubちゃんがセレクトしており、そのせいか、自分的になじみのあるメンツが多数。ところが最新第VI集あたりの楽曲提供者らは、まったく分からん。少なくとも、名前を知らん。逆に面白い気がする。唯一“As One”ってのがいにしえからのIDMの人かな、くらい。
まあ、各時期にとりわけアクティブだった人らの曲が入ってんのかな、と考えておこう。そんなにきびしいインダスノイズとかは入ってないようなので、ボヤーッとしてるときのBGMにも可。

Fennesz: Live at the Jazz Cafe (2019)
fenneszreleases.bandcamp.com/a
【朗報】クリスチャン・フェネスの新作ライブアルバム限定盤カセット200本、予約殺到で即完売
アンビエント、グリッチ、現代ジャズあたりの分野で活躍するギター/エレクトロニクス奏者フェネス、オーストリア出身。
この数日、たまたまこの人のことを考えてたんスが、さっきBCページをリロードしたら、新たに出たアルバム(物理版)が早くも売り切れで、おや大人気ですなァなと。発売日が6月7日とあるので、一瞬何かと思ったが。
聞くのはできるので聞いてみたら、収録場所がロンドンの“ジャズ”カフェっていうけど内容はジャズじゃない、おおむねドローン系、わりと楽な感じ。そこへちらほらギターが入ってくるんだけど、S.ヒレッジのシステム7ってこんな音だったような……。
そして客席で録ったみたいなモコリとした音質。まあ、そこはわざとかも知れないが。

Eluvium: Pianoworks (2019)
eluvium.bandcamp.com/album/pia
アンビエント、ネオクラ、フォークトロニカ、といったジャンルで、かれこれ15年くらい活動してそうなエルヴィウムさん。もはや信頼のブランドである。
で、ついさっき出た最新アルバムは、心がきっと温まるのかも知れないトランキルなソロピアノ。
これはです、週末、ごひいきのチームが試合で負けちゃったあと、心を整えるのによかったりしそう。まあ浦和レッズはこのあと19時からのナイトゲーム勝つ予定だが、じゅんびがよいのにこしたことはないのかも知れぬ。

Fennesz: Agora (2019)
fenneszreleases.bandcamp.com/a
オーストリアのギタリストでサウンドデザイナー、Christian Fennesz(クリスチャン・フェネス)。アンビエント〜インダス〜ネオクラ〜前衛ジャズあたりのフィールドで、15年くらい前から活動中。日本関連では、坂本龍一とのコラボ盤も2作あり。
で、久しぶりにまとめて聞いたら、なんかいいなって。この人の作品はいつもジャンル内の美学に徹してないところがあり、びみょうに挑発的な響きを有する。たまに「うっせーな」って思うわけだが、しかしそこが深みに通じる場合も。
なお、Bandcampで彼は多くのアルバムを公開しているが、しかしなぜか多数のサブドメインに点在する形になってるので、全貌を見るには根気か何かが必要。こんなことしてんのも受け手に対する一種の挑発なんだろうか?

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