Requin Chagrin: S/T (2015) - Bandcamp
objetdisque.bandcamp.com/album
パリあたりで活動中の、女性(っぽい)ボーカルをフィーチャーしたサーフロック風味あるフレンチポップバンド、《ルカン・シャグラン》の1stアルバム。物理ディスクは10インチLPで出てるってのが渋い。
さて、《ヘタウマ》とか《ネオアコ》とかいった用語らがいずれも死語となってまんねんけど、まさにこれはそういう──初期アンテナやマリンガールズらの遺児でもあろうか、でもただノスタルジックなだけでなく、時代を超えたみずみずしさをたたえている風なのがすばらしい。追って本年初頭には、2ndアルバム"Sémaphore"をリリース。
youtu.be/WAnYiAdr2tM

Rayannah: Nos repaires (2019) - Bandcamp
rayannah.bandcamp.com/album/no
フランス系カナダ人、エレクトロ女性シンガーソングライターである《ラヤナー》さん(?)の初フルアルバム。タイトルは〈私たちの巣〉の意であるっぽい。
で、声にふんいきあるし、薄っぺらで涼し気なサウンドメイキングがよい。このサウンドの薄さは勇気と自信の証しだと考えられる。

VA: Diplo le Dino découvre la chanson française (2019) - YouTube
youtube.com/playlist?list=OLAK
なんかこういうヘンなもの出てるらしんスけど、恐竜のディプロくんがシャンソンを歌ってるっていう(設定の)アルバムかと思ったんス。
だがそうじゃなく、演奏者はアンリ・サルヴァドール、シャルル・トレネ、ジョニー・アリディ、アズナブルモンタンダリダピアフブレル等々々々……つまりふつうである。
ふつうだからふつうにイイんスけど、しかし恐竜の意味がっ、分からないっ……!

VA: 50 ans de SARAVAH (2016, サラヴァの50年) - YouTube
youtube.com/playlist?list=PLd8
カメリア・ジョルダナ(Camélia Jordana)で調べていたら出てきたんだが、これは何か日本で企画されたみたいなアルバムで。
<椎名林檎、カヒミ・カリィも参加!! サラヴァ・レーベル50周年記念作は、サラヴァの名曲を現代のフランス/日本のアーティストたちが新録カヴァーした超話題作!>
coreport.jp/catalog/rpop-10020
──超・話題になったんだろうか?
ンで続く説明の中に、ブリジット・フォンテーヌ、ピエール・バルー、ついでにゲンズブール。そういったキーワードらにデュフフ……と喰いつくやからが、まあ自分もそうだけど、いまだ生存しちゃってるのかな、と思ったんだ。

米ボルティモアの黒人男性死亡、警官の起訴取り下げ - CNN
cnn.co.jp/usa/35086553.html
フランスのポップ/フォーク系女性歌手、カメリア・ジョルダナ(Camélia Jordana)。その2018年のアルバム“LOST”に収録された楽曲“Freddie Gray”は、2015年に死亡したこのフレディ・グレイ氏についての言及である、そこまでは確かのもよう。
ただ現実の事件に対する、公式映像の内容、唄の歌詞、それぞれのズレがけっこうはなはだしく、まとめようがないっぽい。黒人差別はいかん、などと言いきっただけでは身もフタもない。
歌詞の側のキーワードが《革命》であることは明らかそうなんだが、いっぽう現実の事件は革命と関係なさげ。ところが関係あるのでは、というその飛躍が詩的なのだろうか。

Camélia Jordana: Freddie Gray (Clip officiel, 2018)
youtu.be/Gfk17qVtjSY
このカメリア嬢がまたフレンチポップの歌姫だといえばそうなのだが、ちょっといつものと違う。
公式映像であるアニメの内容はというと、ちょっと目つきの鋭い男が夫婦のベッドで目ざめ、コーヒーを沸かし、そしてクルマで子どもを学校に送る。次の行き先で、男は何かの制服に着替え、ピストル射撃の練習を始める。
すると回想、生気なく行列をなした全裸の黒人たちを、次々に男は射殺していく。黒人らは胸元に自分の名札を掲げており、曲名の《フレディ・グレイ》はその中の1人。数百という死体が穴の中に放り込まれる。
回想が終わり、男の意識は現在へ。子どもを学校に迎えに行き、そうして平穏な1日が終わる。
いっぽう、唄の歌詞はこのアニメと直で対応していない。要約も難しいが、「革命が始まった、勇ましく、しかし怖い」みたいな。その革命が失敗して、映像のようなことになったのだろうか?

La Maison H.: Orchidée (2019) - YouTube
youtube.com/playlist?list=OLAK
lamaisonh.bandcamp.com/
<下院Hは、裸で、暗くて、サイケデリックな環境に、電気的な民俗音楽をミキシングします。>(La Maison H mélange le folk électrique à des ambiances dénudées, sombres et psychédéliques.)
このバンド(在モントリオール)に関しては英語の情報がぜんぜんなくて、仏語の自己紹介をマシーン翻訳してみたら前記のような、何かすごそうな感じに。メゾン・エッチっていうだけに、エ、エロいのかっ!?
いや聞いた感じ、ドリームポップと言えばそうなんだけど、21世紀的なサイケフォークでもあり、アンビエントっぽいニュアンスもあり、しかも唄がフランス語、というざらにはなかったものではある。注目っスね。

Broadway Lafayette: Subway Zydeco (2018) - YouTube
youtube.com/playlist?list=OLAK
よくは知らんスけどザイデコとは、フランス文化の影響下に生じた米南部のフォークソングだそうで。そしてこのバンドが、その流れを正統的に継承してる感じも“ない”んだが、でも何か気持ち悪くて逆にいいのか、という気が。

Hypnotic Sound: Compiled by The Cowboys From Sweden (2009)
naturefilm.blogspot.com/2019/0
“カウボーイズ・フロム・スウェーデン”を名のる人が、1960-70'sのストレンジでラウンジーなポップミュージックのMixを配布しておられる。おそらく自作のカバーアートらがシャレオツ。
いくつかのMixを聞いてみたところ……。オレが言うところの《ゲンズブール系》(本人、妻、愛人、フランス・ギャル、フランソワーズ・アルディ等)を堂々たる軸として、わりと似たようなやつをそれらの間に挟むという、共感は大いにできるがしかしチートくさい選曲。いいっスね。

Lisbonne Télégramme: HORS CIRCUIT (2019)
lisbonnetelegramme.bandcamp.co
こちらもまた、モントリオール発のフランス語ポップ。ちょっとダークウェイヴ的なサウンドと女性ボーカルの組み合わせ、わりとまあジス・モータル・コイル風である、と言ってよさそう。ただフランス語なんで、その分ソフトに聞こえるのがいい感じ。

Of Course: Montréal Bagarre (2019)
ofcourseband.bandcamp.com/albu
モントリオールのフランス語ポップのバンドらしいんスけど、これちょっとヘンなインパクトを感じさせられたっス。
試聴用にピックアップされた楽曲“Oublie-Moi (Feat Mantisse)”、これが1980'sのAORとかR&Bとかのパロディにしか聞こえなくて、つい吹いちゃったんスけど、いいんスかコレ。
けっこう意識的なバンドでありそうなので、もろもろワザとであろう、とは考えられる。ヴェイパーウェイヴが1980'sネタをオモチャにしてる、あれと同じような感覚なのか。

Annett Louisan: Belmondo (from album "Kleine große Liebe" 2019)
youtu.be/xtMwxiynXRs
ドイツの女性ポップ歌手、アネット・ルイザン。2004年のデビューから現在まで、ほとんどのアルバムが現地のチャートでベスト10入り、ドイツ語圏ではかなり人気あるもよう。
さてドイツ語の唄なんて、クラシックや民謡とジャーマンロックくらいしか認識になかったが、しかしこのアネットさんにはビックリさせられたんだ。
──てのは、ドイツ語(まれに英語)なのになぜかカタい響きにならず、あの全盛期のフレンチ・ロリータ・ポップのようにしか聞こえないんだ。いやむしろ、現在のフランスのそれらより、ずっとそれっぽい。何かデキがよすぎるんだ。
ちなみにこのアネットさん、ウィキぺどアには《シャンソン》の歌手みたいにあるが、しかしドイツ人によるドイツ語の唄がシャンソンであるわけない。ただしこれは、日本のペド野郎らだけの失態とも言えず、同項目の英語版にも同じくある。まあそれほどなんだ。

Angèle Osinski: À l'évidence (2019)
youtu.be/yP27GexGrz4
フレンチポップという商標をこよなく愛するわれわれの、大好きがきわまりないアンニュイ系です。カワイイヤッター!

Cliché: Carré Magique (2016)
youtube.com/watch?v=hLsSF7Iz-W
フレンチなエレクトロポップ。Discogsのデータによると、“クリシェ”を名のるアーティストは、このヒゲむじゃの兄キで12番めだそうなんだ。
まさしく“クリシェ”もいいところ!
でもこの曲はいいと思うんだ。Bandcampページもあるんだ。
cliche-pop.bandcamp.com/

Lulu Gainsbourg: L'eau à la bouche (2011)
youtu.be/gZ2zVJeaxS0
セルジュの息子ルル・ゲンズブール、父の名曲らから「唇によだれ」のカバー
これに関しては歌がどうこうよりも、1960年代風なエロチシズムと享楽のムードを再現した映像がみごとであるかと考えられる

Charlotte & Serge Gainsbourg: Lemon Incest (1984)
youtu.be/-vR0jpfOW94
やべー、とんでもない大物、とんでもハップンなやつを忘れるところだった。
これに関してはあまりにアレなんで何も説明したくないにしろ、ボーカリストのブレスの響きまでを音楽の中に織り込んでいこうという1980'sゲンズブールの行き方の……ことによると極まりであるのやも。

Bambou: Lulu (1986)
youtu.be/dYg3rmzKA9o
イザベル・アジャーニ(&ゲンズブール)「マリンブルーの瞳」の話の続きで、子音の鋭い響きばかりかブレスの音まで音楽の中に織り込んでいく方向性、というとバンブー(&ゲンズブール)のこれがやや近いか。アジャーニほどの表現の高みにはいたっていないけど。
ちなみにバンブーはゲンズブールの生涯最後の伴侶でもあって、二人の間には息子が一人、「ルル」とはその子の愛称……なんてことは、いま調べて初めて知ったことで。《作品》以外のことは、わりとどうでもよくて。

Isabelle Adjani: Pull marine
youtu.be/XDVZoMlxzJA
イザベル・アジャーニ「マリンブルーの瞳」1982
《ゲンズブール系》みたいなフレンチポップ歌手(兼女優)らの中で自分がいちばん心ひかれるのがアジャーニ。しかしレコードになっている歌は、アルバム“Pull marine(マリンブルーの瞳)”これジャスト1枚しかないも同然らしい。
だいたいこの系列は肺活量の足りなそうな、か細い声、これが魅力なのだが、中でもアジャーニの録音は、ブレス(息継ぎ)の音がみょうに大きく入っているのが特異。で、もちろんそれがいい。すばらしい。
ブレスの響きの美しさを強調しようなんて、まともに音楽だけやってたら絶対出てこない発想なのでは。そこはもう、女優アジャーニと映画人でもあるゲンズブールのコラボレーションならでは?

Les élèves de l'Ecole de la Scène: Notre nouveau terrain de jeu (2019)
youtu.be/K3hpYB9HGoY
仏語で《ステージに上がった学童たち》くらいな意味の名を持つグループ、数日前にリリースされた2ndアルバムの冒頭曲。
このグループに関しては情報がまったく見つからない。が、まあとにかく、やたら歌の上手い子どもたちが、仏語で歌っている。たぶんアルバムの全般的なテーマは、「ボクたちが将来生きるこの地球を、大人の皆さんも大切にしてネ」、みたいな感じ。
うゎしゃらくせぇ……とは思うけどやたらに歌が上手いし、楽曲も練られていて聞きどころあり、とは言える。
ちなみにこの2ndでは1stアルバムに比べると、学童たちの声がじゃっかん大人びて変化している。このままメンバーを替えないで活動を継続すれば、いずれ唄内容も「地球よりマネー、そして異性!」くらいに変化する公算が大。

Carlos Lyra: Belle Époque (2019)
youtu.be/UNCusw-CPaE
カルロス・リラ、MPB(ブラジルのポップ)の大ベテラン歌手、要はボサノヴァでしょって見られがちだが、このたびはシャンソン的なふんいきでのニューアルバム
この曲のヘンにひねくったメロディに、ボサっぽさは確かにある

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