Night Tempo, ウインク: 淋しい熱帯魚 (Night Tempo Showa Groove Mix) (2019) - YouTube
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今年4月発、韓国ソウルのDJ/クリエイターであるナイトテンポ=サンによる、ウインクの大名曲のリエディット。スタイルはフューチャーファンクであって、ヴェイパーウェイヴでは“ない”。
でもまあ。これが多少は話題になったらしいんで、元曲の圧倒的なすばらしさを再び周知せしめるためにはよかったのかな、と。

S O A R E R: 別の人生で (2019) - Bandcamp
soarer1983.bandcamp.com/album/
(続き)まあ元ネタが1980'sのアニメソングだということは、いちおう頭に入れておいて。
その真情あるような空疎でもあるようなメッセージを、またキャッチーでもあり凡庸でもあるようなメロディを、それから30年間も脳裡で転がし続け、かつカセットテープで1万回も廻し続けたら、しまいにはこういうサウンドになってしまうのだろうか、という気がしてくる。
べつに80'sモノには限らずとも、喪われた過去の夢、値段がついた売り物の夢たちを、無惨に廃墟化したカタチで反復し続ける。ポップカルチャーとその商業主義に対する、これは復讐なのか、または渇仰であり礼賛なのだろうか。どちらであるかは知らないが、これこそがヴェイパーウェイヴとか呼ばれるアレであることだけはマチガイない。

S O A R E R: 別の人生で (2019) - Bandcamp
soarer1983.bandcamp.com/album/
ヴェイパーウェイヴとかいうアレにけっこうツキあってキた人ならば、このソアラか何かを名のる新人アーティストが、《テレパシー能力者》のまた別の変名であることを見抜けないハズはない、のでは? いや別に確証はないんだけど、しかしこのBandcampページのたたずまい&音楽そのものから、どうしようもないテレパシー臭がプンプンとねェ。
で、そのアルバム「別の人生で」の冒頭タイトル曲は、何かこういうニホン語の唄を、ぞんぶんにヨゴシながら22分半もの尺へと編集したもの。
〈セツナイ……ムネノイタミ……ホホエンダ……ネガイノ……アイサレルヨリ……アイシタホウガ……シンジツ……〉
いやネットって実にべんりなもので、たったこれだけの歌詞の断片から元曲が、禾ロ田カロ奈子「サノレビアの花のよラ1こ」(1987, アニメ「さまぐね才しソヅ☆口-ド」挿人歌)だと分かってしまう(続く)。

2814: Lost Fragments (2019) - Bandcamp
dreamcatalogue.bandcamp.com/al
HKE&テレパシー能力者による「失われた断片ら」について補足。これで3回くらい通しで聞いたけど、ラスト曲「終わりと始まり」の終結部あたりに、言われた通り、新たに《何か》が始まりそうな予感。
ただしその新しい何かとは、インダスくさいエレクトロニカみたいなものなのでは?……との感じも。

2814: Lost Fragments (2019) - Bandcamp
dreamcatalogue.bandcamp.com/al
レジェンド名作「新しい日の誕生」(2015)によって、ヴェイパーウェイヴというジャンルの認知度を大いに高めたスーパーユニット(HKE&テレパシー能力者)の、今夏ニューアルバム!
──3曲め「遠い将来で失」というのが15分以上ずっと同じ反復に徹しているトラックで、まあシロウト避け、一般人お断り、という感じがしなくはない。全般に、何となく聞いている限りはイイ感じだが、高まっているふんいきがあるかどうか。タイトルが「失われた断片ら」というだけに、閉店前のハンパものセールなのか。
《閉店》とか申すのも、HKEは音楽的には脱ヴェイパー、ビズネス的には脱Bandcamp、これを志向しているようすがアリアリなので。しかしイキきらないところで、《これ》を提出したようなのだが。

株式会社ぴえろ/三月えみ「魔法の天使クリィミーマミ 不機嫌なお姫様」 - コミックタタン
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1980-90'sの少女まんがの薄い作画を意識したと考えられる、みょうに白っぽい画面。そのノスタルジックさはいいと思うが、けどなぜいまどきクリマミであろうか? しかも、わき役だったイジワル先パイがヒロインとゎ?
まあこれもヴェイパーウェイヴ、でなければフューチャーファンク等の世界でこおゆうのが世界的に注目され、みたいなことの影響……かとも考えられる。

haircuts for men: Early Tape Works (1981-1984) VOL.1 (2019) - Bandcamp
haircutsformen.bandcamp.com/al
ヴェイパーウェイヴのクリエイターらがスゲーいる中で、オレがついついヒイキしてしまう《ヘアカット・フォー・メン》。さてこのアルバム、触れ込みを信じると、ヘアカット=サンが1980's初頭に作っていたデモ音源らを大放出、なのか……?
それはありそうもない。まあヘアカット=サンが60歳近くの御年でないとは限らないんだが、しかし内容・音質らが80'sっぽくない。まったくいつも通りの、スムースジャズ等を扱ったおきらくなヴェイパーホップだし。たぶん一種の演出だと考えられる。
ちなみにRedditのヴェイパー板でも「80'sはおかしい」「信じない」などの意見が出ており、まあ感じ方はオレと同じみたい。何はともあれ気持ちがいいし、しかもこの“アーリー音源”シリーズ第5弾までも出てまんもす。

from tokyo to honolulu: Selection 4 (2018) - Bandcamp
fromtokyotohonolulu.bandcamp.c
ヴェイパーウェイヴっ。4があるからには1〜3もある、というナチュラルな感覚。細かいことはともかく、平均5分間くらいのヴェイパーホップがダラダラと続いてやたら気持ちがいい。こういうクソ暑い真夏の午後をやり過ごすには好適と考えられる。

(株)目黒企画: SKI '89 (2019) - Bandcamp
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ヴェイパーウェイヴぅ〜。もちろん目黒にベースを置くと称してるこのバンド。見えにくいが、ページ背景の画像が見憶えある建物の写真で、調べたら目黒区駒場の日本近代文学館なのだった。
そしてこのアルバム、スキー'89というわけでゲレンデの妖精みたいな女の子がカバーを飾っておりまして、いま季節外れもいいところだが、しかしこれが逆にいいかもと思うようなさいきんの暑さですがっ。
さて内容的にはシティポップやら何やらのMid 1980s的なネタがうまいこと編集されており、気のせいか菊池木兆子やユ一三ソの声が聞こえる。約2分くらいの曲が20コ入り、どういうわけかアフロっぽい曲も入ってるてな幅広さもあり、飽きずにラストまで聞き通せるはず。グッド。

from tokyo to honolulu: The Ordeal (2019) - Bandcamp
fromtokyotohonolulu.bandcamp.c
ヴ・ヴ、ヴェ・ヴェ、ヴェイパーウェイヴです! なんか日本在住と称しているヴェイパークリエイター《フロム・東京・トゥ・ホノルル》。アルバムのタイトル「オーデール」とは「試練」のことだそうで、またカバーアートや曲タイトルらには、ルネサンス/バロックのフレイバー。などとモッタイぶってる感じもあるが、しかし音楽内容は親しみやすいスーパーのBGM。
平均10分間の全8曲を収録、各楽曲の基本構成は繰り返しなんだけど、メカニカルなゴリ押しではなく、みょうに息の長い展開がある。「よくも構成したなァ」と感心させる。
で、カサカサしたサウンドの質感以外は、わりとふつうの音楽……のように聞こえなくもないが。しかしヴェイパーなので、どうせ黒い意図が裏に存在するはずと思いながら聞いてるけど?

CYBER CLUB: Sensual Loops 3 (2019) - Bandcamp
cyberclub.bandcamp.com/album/s
「お兄ちゃん……。亜美は……あの夜を、忘れません……!」
在ブルックリンを訴えるヴェイパーウェイヴみたいなバンド《サイバークラブ》による、連作アルバムの第3弾。
がしかし何なんだチミたちは、いまどきくりいむレモンとか、どうしようもなくね!? いやァまあ、亜美チャン(等)の出番はカバーアートだけやねんけどなブヘヘヘヘ。
そのいっぽう音楽としては、いにしえのセクシー(らしい)ムードのRnBらのさわりに、音質的ヨゴシをかけてみた、くらいなもの。イイっスね、真行寺たつや氏にも教えてさしあげたい!

Stream☾atcher: Content Awareness (2018) - Bandcamp
streamcatcher.bandcamp.com/alb
さあ週末の朝、ヴェイパーウェイヴはいかっスか? おそらく《ストリームキャッチャー》というこのバンド(在テキサスを主張)、たぶんむかしのアイドルちゃんのカバーアートのインパクトがすごい。で、聞いてみたら。
まず曲タイトルとかにちゃんと意味がある風で、「欲望 Name Your Price」「豪華 Premium Member」で始まり、「貪罪 Shop Til You Drop」「死刑 Buy Til You Die」で終わる。買えない人間は死ねばいいってわけで、そのラスト曲だけ作りがヘンに凝っているのがヤな感じ。
逆に言うと全体には、いにしえのR&B(らしきもの)にフィルタで抑揚をつけたのみ、みたいな楽曲が目立つ気も。ただコンセプトがしっかりしてるんで、今後に期待できそっス。

VA-Business Casual Anniversary Vol. 6 (2019) - Bandcamp
music.businesscasual.biz/album
《ビズネスカジュアル》はヴェイパーウェイヴのレーベルとして最大手の一角。とくにフューチャーファンク(ヴェイパーの手法によるディスコファンクもどき)部門の《Pop Up!》や《OSC》あたりでユーザの評価が高いみたいだけど、まあ全般的にレベルが高いと考えられる。
で、これは毎年1コの記念オムニバス第6弾、本年の5月発。で、全般的にレベルが高いと考えられるわけだが、とくに《FM Skyline》と《Dan Mason》に、グッときた。どちらもやや有名だが、あまり自分は気にしてないヴェイパー作者だったのに。
ちなみに前者の楽曲はスムースジャズ、後者はたぶん1980年代のR&B、ちょっとピッチを下げるなど、まいどの加工を施しただけみたいなもの。かなり無ぞうさな作りだが、しかし前者のシンセドラム、後者の808っぽいカウベル、それぞれのルーズ化されたダルな響きが実によくて、心にしみるっ……!

ヴェイパーウェイヴとサンプリングについて。そりゃもうツキものだし、という認識もこれありつつ、ヤリ放題の状況は曲がり角にさしかかっている。
まず2015年の《2814》による歴史的傑作“新しい日の誕生”はサンプルをいっさい用いていないとされている、それが大成功を収めたという内部的事情。いっぽう、さきに述べたヘアカットの受難などの外部的事情。その両者があいまって。
そこで“ちゃんと”作っていくエレクトロニカみたいな方向に進むもの、いっぽう相変わらずヤリ放題のヤカラ、もしくは停滞しちゃっている人々……と、状況は不透明。とにかくも巨大になってしまったヴェイパー界、多様なベクトルが存在しているのも、そりゃそうだが?

haircuts for men: 19-83 (2019) - Bandcamp
haircutsformen.bandcamp.com/al
ヘアカット・フォー・メンを名のるヴェイパークリエイターについては、拙のブログ記事をご参照。2018年晩秋、著作権関係のクレームにより、一時ほとんどの作品をBandcampから削除させられるハメに。追ってかなりの部分は復旧したが、しかしオレがすごい好きな「パステル勾配」(2015)などは消えたまま(……いや小声で言うが、Archive.orgに、ね……)。
ongaku-modkey.hatenablog.com/e
で、別の名義(Forbidden Cremme)で別スタイルの活動に軸足を移すような話もあったが、しかしヘアカット健在を示すのが、この今年4月のアルバム“19-83”なのか。どんな音楽家にも得意のテンポってあると思うけど、この人にとってのそれであるミディアムスローの気持ちよさをメいっぱい活かしたヴェイパーホップ! もうそれのみ! いやぁイイわ〜。

S E L F - B E I N Gの減価償却: 九十年代のバイブ (2018) - Bandcamp
self-being.bandcamp.com/album/
近ごろヴェイパーウェイヴ成分が足りてない、自分の内部と周囲に。フとそれ気づいたんで、とりあえずコレを。
サブジャンルとしてはMallsoft(スーパーのBGMっぽいヴェイパー)、全8曲で20分弱のコンパクトなアルバム。手法的には、90年代どころか1960-70年代くらいのイージーリスニング曲らを、ヴェイパー式に加工しているもよう。あまりハッキリ言うのも何だが、例の〈ダバダバダ……〉っていうフうソツス・レイの──(略)。
聞いててひじょうに愉しいが、要はそのテのイージーリスニングがもともと好きだから、かも知れない。そもそもあまり強力には加工してないようだけど、けど自分のヴェイパー復帰リハビリには好適だった。

Diana Boyle plays J. S. Bach (2019) - YouTube
youtube.com/playlist?list=OLAK
イギリスの女流ピアニストが弾くバッハのフランス風序曲(BWV 831)、フランス組曲1番など。びっくりするほどテンポが遅く音色も地味、まァ眠たいにもほどがある演奏で、オレの好みにジャストフィット。よく知ってるレパートリーなのに、まったく同じ曲に聞こえない。こじつければ、<遅くすると面白い、高音域を削ると耳にキモチいい>、というヴェイパーウェイヴみたいな美点が。
さてもうひとつびっくりなのは、同じ人の過去のバッハ録音らが、実にかったるくってつまらない(!)。傾向としては似てるんだが、なんか下手。このダイアナさんは1950年くらいの生まれなのに、そのお年で急に近年よくなるってのもびっくり。

村田和人: Travelin' Band (from album "ひとかけらの夏" 1983) - YouTube
youtu.be/1CupfQnJwbA?t=20m24s
カーオーディオ用にチューニングされたのかとも考えられる、夏風さわやか一辺倒のシティポップ。いや、いいんじゃないかと思ってるんだけど。
が、こんなものをいまどき聞いてると、1980年代のアイドル水着グラビアでも見てるような気分になってくる。ツワモノどもが夢の址、みたいな感覚。つまりはヴェイパーウェイヴに発展しがち。

Berlin: Take My Breath Away (1986) - YouTube
youtu.be/Bx51eegLTY8
しかしヴェイパーウェイヴに関しては“大ネタ丸使い”っても、大胆なのか手抜きなのか分かんないっスよね。
わりとよく聞くものとして、ベルリン「愛は吐息のように」をダラダラと垂れ流してるのがある、これはもうしょうがない、いわゆる《お題》みたいな感じっス。

Hi-AF-YO: Nani Datte (2017)
hi-af-yo.bandcamp.com/album/na
在鹿児島と称しているヴェイパークリエイターの、もっか最新のアルバム。7曲めの“nite ryda”は、越美晴(コシミハル)with Telexのテクノポップ名曲「ラムール・トゥジュー」の大ネタ丸使い。少なくともそこは印象的。

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