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「……。彼の言説は、その抽象性に基盤をおいているから、人を動かさない。説明として人を安心させるだけなのです。「史的資本主義」に対する批判において「私たちはラディカルでなければならない」というんだけれど、その「私たち」って、いったい誰なんですか。「左翼の大学教師」ですか。「左翼の知識人」ですか。それとも、彼に共感する人たちだけなのですか。それならそれで一向にかまいませんが、彼はそれをあたかも人類の課題であるかのようにいう。実際、彼は、言説の主体である「私」とその不特定多数の読者たちを含めて「私たち」とがいつでも融合可能だと思っている。そうした点において彼は「保守=右翼」なのです。そして、そうしたみずからの「右翼性」に無自覚な自称「左翼」は、国籍、性別、年齢に関係なく、総じてくだらない。……。」
(蓮實重彦『「知」的放蕩論序説』)

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