「LEGOムービー 2」見てきた。世界一面白いバットマンが見られる映画。レゴ世界にデュプロ(幼児向けのレゴ)が現れ、マッドマックス的に荒廃し、新たに生まれたレゴフレンズ世界の脅威が町を襲う。普通のレゴと友達になりたいレゴフレンズ。そこに普通のレゴ世界を救うべく現れる謎の男レックス・デンジャーベスト。脳天気で真面目なエメットが選ぶ未来とは。レゴを通して相容れない価値観のぶつかり合いを描いているけど、前作同様にレゴ世界と現実がシンクロするストーリー展開で、それがより意識的に作られてる。ちょっとSFな要素もあり、単純な対立とは違う一捻りが面白い。あと、過去に類を見ないエンドクレジットの面白さなので見逃すな。
「バンブルビー」見てきた。かつて、声優の悠木碧さんが、「バンブルビーのママになりたい。ビー、私がママだよ…」とツイッターでツイートし、「トランスフォーマー」愛を熱く語ったけど、その願望が100パーセント叶う、見た人をみな“バンブルビーのママ”にする恐ろしい映画だった。目は口ほどに物を言う。バンブルビーのあらゆる感情が目の周りの動きでだけで伝わってくる。度重なる戦闘のダメージであらゆる記憶を失っているため、まるで幼い子供のような可愛さのバンブルビーに母性本能をくすぐられる。可愛いからこそ、別れもつらくなる……。そんな、バンブルビーの可愛さの一方で、冒頭のサイバトロン星の戦いやブリッツウイング(最初スタースクリームだと思った(苦笑))との戦い、ドロップキックとシャッターのクライマックスバトルは、コレまでの「トランスフォーマー」と同等の迫力だったけど、特にバンブルビーのアクションがマーシャルアーツっぽいのが見ていて面白かった。
「キャプテン・マーベル」見てきた。スーパーヒーロー映画の皮を被ったネコ映画だったよ。グース可愛い。それはさておき、「アベンジャーズ」前夜の物語あり、サスペンスって宣伝するほどサスペンスしてない気がするけど、ヴァースが何故記憶を封じられたのかは、彼女が手にしてしまった“大いなる力”と関係してくる。そして、覚醒後のキャプテン・マーベルの圧倒的無双感は、これまで登場したMCUヒーローの比ではない。女性ヒーローで、ここまで最強なのは、正直、見たことがない。うむ、確かに彼女ならサノスに一発かますことができるかもしれない。デジタル技術によって若返ったフューリーが、ほぼ完全に「パルプ・フィクション」の頃のサミュエル・L・ジャクソンでニヤニヤした。
「運び屋」見てきた。これは、クリント・イーストウッドにしか演じられない映画。彼の人生の末に何か出来ることはないのか。元家族の信頼、園芸家の仕事も失った90歳のアール・ストーンは、たまたま引き受けた“運び屋”で大金を手に入れたことから、長い年月で失ったものを取り戻そうとする。元家族の信頼は失ったが、麻薬カルテルのファミリーの信頼と友情を得ることができたあたりに皮肉を感じる。アールは、基本的に良いおじいちゃんであるからこそ、誰にも疑われず、長い間、麻薬取締官の追跡を逃れることが出来たのだ。他人のためにできることをしたい。それが、結果的に法を犯すことであっても。麻薬カルテルで世代交代が起こり、運び屋のルールを厳格に守らなければならなくなった。そんな時、アールは元妻が末期ガンで倒れたことを知る。今、妻の元へいけば、自分はカルテルに始末されるだろう。これまで人生、仕事のために家庭をないがしろにしてきた。だからこそ、今回は、命がけで家族のためになることを選んだ。老体に鞭打ち、死と隣り合わせの運び屋稼業。感じるのは、哀愁より満足感。
「スパイダーマン:スパイダーバース」ここ10年くらい。日本は、日本らしいアニメーションの3D化としてセルルック(セルシェーディング)3Dアニメーションの技術を高めていった。今では、普通にTVで放送できるレベルになっている。ココでマーベル目指した3Dアニメーションは、あえて仮に名付けるなら“コミックルック3Dアニメーション”と言ったところ。コミックの雰囲気そのままに3Dアニメーションさせる(この映像表現のために、3DCGであえてリミテッドアニメーションの手法、2コマ打ちをさせたらしい)。故に非常にテンポがよく、軽快で、派手なアクションにグルーヴ感が生まれる。なじみがある絵なのに、全く見たことがない映像体験への没入に酔いしれて欲しい。
「スパイダーマン:スパイダーバース」見てきた。唯一無二のヒーローの喪失、そしてマイルス・モラレスという新たなヒーローの誕生と成長を圧倒的グルーヴ感で描いている。そして、落ちぶれてしまったヒーロー、ピーター・B・パーカーの再生の物語でもある。あとグウェンちゃん可愛い。もう語彙力失うほどの映像表現の素晴らしさのさることながら、不覚にもちょっと感動するヒーロー誕生のドラマに仕上がっていた。アカデミー賞を獲るのも納得だし、改めて、控え目に言って、ビックリするくらい傑作。この後も数多くのアニメ映画が公開されるだろうけど、もう今年のナンバーワンは、この映画で決定。揺るぎない。グウェンちゃん可愛いし(大事なことだから2度ry
「グリーンブック」見てきた。NYの下町ブロンクスで暮らしクラブの用心棒をしているイタリアン系移民のトニーとアメリカ北部で暮らし著名なピアニストとして優雅でチヤホヤされてきた孤独な黒人のシャーリー。立場の違う2人。というか、最初における、この立場の違いが、「グリーンブック」当時の時代背景を考えると興味深い。トニーの運転でシャーリーと南部へのコンサートツアーに向かうが、2人の立場の違いは、南部へ行くと別の色に変わる。そして黒人に対する差別と偏見があったトニーは、あえてシャーリーと会話を重ねていくことで、少しずつわだかまりを解消していく。そんな中で見るシャーリーの孤独。そして、トニーがシャーリーを1人の人間として受け入れ始めた時に、思い知らされる南部の理不尽な黒人差別。シャーリーの演奏は素晴らしいけど、正直、見ていてかなりストレスが溜まる。トニーがぶん殴ってことを収めることも出来る。でも、シャーリーは非暴力を訴える。そんな展開から、最後のコンサートで2人が選んだ選択とあのセッションが最高だった。
「アリータ:バトル・エンジェル」見てきた。完璧ではないが最高の映画化。まず最初に言いたいこと。登場するか判らなかったジャシュガンは、ちゃんと出てきた。本編には絡まずカメオ出演的な感じだけど、実写でも“帝王”ジャシュガンはかっこいい。ノヴァ教授も出てきた。元々原作で最重要キャラクターだけに出さない選択肢はないのだけど、本編にも絡みビジュアルも完璧。物語は、原作におけるユーゴ編とマカク編を軸にモーターボールの要素を混ぜて、上手く再構成してる。特にモーターボールのシーンは、プロデューサーのジェームズ・キャメロンが特にやりたかったところなので、力の入れ方が違う。大迫力。これは間違いなく、私たちが実写見たかったモーターボールだ。これだけでも、相当見る価値がある。アリータ(ガリィ)の詠春拳めいたパンツァークンストもいい。正直、アリータは、序盤こそやや違和感があったものの、後半戦士に目覚めた頃から、もう私の知ってる“ガリィ”だった。映画化してくれてありがとう、キャメロン。ありがとう、ロバート。感謝の極み。
「女王陛下のお気に入り」見てきた。野望と陰謀、そして愛憎渦巻く百合映画だった。ウソは言ってない。多分。ブスで無能で痛風持ちのアン女王に気に入られて女官になれば、実質影の女王として国の政治を握れて、そこそこ優雅に暮らせる。従姉のサラは、没落した貴族の娘、アビゲイルからすれば眩しく映ったことだろう。物語は、このアビゲイルを主人公として進むが、段々と、「あれ?コレ、おかしくない?」と思わざるを得ない“本性”が現れてくる。一方サラは、長年アンの側にいて、厳しいが絶対的な信頼を手にしている。そのアンから見れば、色々優しくしてくれるアビゲイルに心を許したくのもしかたない。しかたないが……。女王の寵愛を巡る女同士の暗闘……のような話を期待してみたらちょっと騙されるかも。
「ファースト・マン」見てきた。ニール・アームストロングは、いかにして人類初の月面着陸を成し遂げたか。愛する娘の死を乗り越え、その重い使命を静かに物語る。訓練でゲロまみれになっても、自分の乗ったジェミニ8号が制御不能に陥っても、アポロ1号の事故で3人の仲間を失っても(アポロ1号の乗降ハッチが船内の爆発によって外側が変形するシーンの怖さときたら……)、アームストロングからは、「自分は成し遂げる」という人類初の月面着陸という目標への内なる闘志のようなものが感じられた。決して多くは語らないけど、だからこそ、あの有名な最初の一歩のカタルシスにグッとくるし、サンバイザー越しでも全身から伝わるのだ。そのドラマの上で良いのが、アームストロングらの乗る肝心のジェミニ8号とアポロ11号の映像。基本的に船内からの画で撮っているので、パイロットの緊張感、リアリティ、臨場感が伝わり大変いい。自分が、あのロケットの中に実際いるようだ。
「天才作家の妻」見てきた。ノーベル文学賞に選ばれ作家として全ての栄光を手にする夫と、その実質ゴーストライターとして影で支える妻。夫のジョセフがインタビューを受け、ノーベル賞メダルを受け取り、スピーチで登壇する姿を見る妻ジョーンの表情が、喜んでるでもなく、嫉妬でもない複雑な表情で、心が締めつけられる。ジョセフが書いたと称される作品は、全てジョーンが書き、彼女の人生の物語であるからだ。ジョセフは、ある意味、世界で一番妻の才能を認め、評価している存在だ。にも関わらず、ジョーンは、自己肯定感を上手く得られない40年の結婚生活をしてきたのである。その上、女癖の悪いジョセフに、ついにジョーンの感情が爆発する。この2人の関係を、ある登場人物が“特別な絆”と言っていた。愛しているし、必要とされているけど、ある一点において満たされない。けどやっぱり愛しているのは、特別な絆なのかもしれない。
「ナチス第三の男」見てきた。ラインハルト・ハイドリヒがナチスに入り暗殺され、その後どうなったかまでを描いている。前半はハイドリヒの視点。軍を不名誉除隊させられたハイドリヒが、ナチ党の不穏分子の粛清をする。表情を変えずに、冷徹に始末していく様は、まさに鉄の心臓(IRON HEART)。後半は、ハイドリヒ暗殺を企てるチェコのレジスタンスの視点で描かれる物語。ハイドリヒの足元で着々と進む暗殺計画。バレたら問答無用で皆殺しに遭うことは、前半の物語で嫌というほど判っているので、ヒリヒリとした緊張感が漂う。そんな中でヤンと協力者の娘アンナとの情熱的な恋が、まるで戦禍の青春のようだ。そして、教会での壮絶な戦闘と最後が美しく、つらい。
先日「クリード 炎の宿敵」見てきた。そして、また泣いてしまった……。これは、全てを得た者、全てを失った者、絶対負けられない闘いがそこにある男たちの人生の物語。冒頭、イワン・ドラゴの息子ヴィクターが父親とトレーニングを始め、試合に臨むシーンで、もう先日「ロッキー 4」を見た私として、どん底を見た男の哀愁と這い上がる男の背中につかみはOKだった。アドニスとヴィクターの闘いは手に汗握る。過去の闘いで痛めたアドニスの肋骨を攻めるヴィクター。闘う意識の確認をするレフェリーにアドニスは叫ぶ。「名前は?」「俺はクリードだ!」ここで、思い出し泣き寸前。最終ラウンドの死闘で、“あの曲”が流れた時に、もううっすら涙が出てた。
「パッドマン」見てきた。日本では、女性の生理用ナプキンがいつでもどこでも安価で買える。だが、かつてのインドの田舎では、生理用ナプキンが高価で安易に買えず、また生理を穢れとして忌み嫌い、その時期になると女性を隔離していた。そんな女性たちを安価なナプキン製造で救ったラクシュミカントの物語。正直、当たり前が当たり前じゃない、あまりの文化の違いに困惑しながら見てた。妻のために安全な生理用ナプキンを作りたい。という真っ当な夢や努力が、全く理解されず、度々完全否定されるシーンに胸が苦しくなる。そして、様々な協力で努力報われ、国連で演説し(ここが胸を打つ)、インド政府から勲章を得てからの圧倒的“手の平返し”のなんとスカッとすることか。
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