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がらんとした昼下がり、眩しいほどにはれあがる空虚。道端のコスモス、そのほころびがあまりにも美しく。
流れ出す都市の白熱灯。あらゆる輪郭を危うくしながら、狂い無くサイズを素描する風のことば。
虚ろな命が打刻され剥がされていくかのように、はた、はた、はたと落ちていく。ひっそりとした陽光の変化にゆらめくものたち、美しいひずみ。
虚無ばかり受信するTelevision Set。それをぼんやり眺めている瞳にも虚無。
真空管がゆらゆらと熱を蓄える。青白い光をちらちら放ちながら、ブラウン管がゆっくり目を覚ます。虚ろな光、移ろう光。都市の夜空に秘恋的星々。
白昼の都市を歩いている。不意に空間認識が乱れ、空に落っこちそうになる。
新宿駅15番ホームでGhost Fhishing。鏡像と乱像が織り成す狂区。
音階のように並ぶ可視光線の色差、色相を拡散するエーテルのような。そんなイメージを録り重ねたトラックから、アンサンブルが美しく自潰する雨粒の如く。
悲しみは感覚を鋭敏にする。しかし鋭敏な感覚が、僕を悲しくさせる。
ダーマトグラフの巻き紙を剥がすとダークブルー。硝子窓に「否」と記してその様子を見ている。
遅い午後、新宿の信濃屋でダークエールを購入し、飲みながら北へ向かって歩いている。陽光が陰を描き、その質感が時間に変化を促している。
白濁した波と森の朝。ここに開けてある空虚、波動する白日のエーテル。相対性を失った音律、サーマル・ランナウェイ。
冬の夕暮れ。風が落としていく都市の影と、心の陰。
死因、詩韻。午前4時、改行して間もなく。
アンニュイとは、一時的に意味を拒否している状態。あるいはその、逆。
日付の無い月日に空薬莢の転ぶ音。君の喪失は銃で撃ち抜かれたのさ。
リスボンに移住するのはどうだろう?あそこは気候も良いし、きっと君は蜥蜴のように元気を取り戻すぜ。
音がとてもよく聴こえる。例えば、それが幾何学的に聴こえる。鍋で炊いた米粒みたいに、音符が立ち上がってくる。
透明な滴が睦み合って、鈍色。
ギャラリー。その孤独な男は血の付いた針で漆黒の夜を縫い綴る。苦悩と創造を繋ぎ止めようとするかのように。
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