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-2分。「イノベーションへの解」KindleでNo.1950まで。広告の経済学とブランド戦略、用事は変わらない、標的とすべき顧客について。
属性ベースの区分を採用してしまう理由の一つに、顧客とのコミュニケーションの円滑化が挙げられる。しかし属性ベースの区分では、器用貧乏な製品になりやすい。やるべきは状況に対するコミュニケート、属性ではなく用事にブランドを紐付けることで、製品を思い出しやすくするやり方だ。
顧客の用事は変わらない。用事を解決するために採用する解決策はいくらでも変わるが、用事自体は変わらない。やってこなかったことを、新製品が出たからと言ってやり始めることはない。効果的で手軽だからこそ、新しい解決策を採用するのだ。
製品開発において、標的とすべき顧客は誰か。ローエンド型破壊はわかりやすく、比較的簡単だ。主流製品が性能過剰な顧客を狙う。こちらで重要なのはコスト構造。ところが新市場型破壊は骨が折れる。無消費の理由が、単に用事がないのか、市販製品が高すぎたり複雑過ぎたりするかの見極めが必要になる。用事を片付けるために必要だが、市販製品に不満がある顧客を探すこと。

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